Prevu3DでのDXFファイルインポートのためのEXPLODEコマンド

Prev Next

Prevu3Dでは、2D DXFファイルをインポートする前に、テキストや情報を正しく取り込むため、EXPLODEコマンドを通じてデータを分解することを推奨しています。

AutoCADのEXPLODE(エクスプロード)コマンドは、ブロックやポリライン、ハッチングパターンなどの複合オブジェクトを、個別の基本要素(線分・円・文字など)に分解する機能です。これにより、他のソフトや外部からインポートしたデータであっても、細部の編集が容易になります。

EXPLODEコマンドを使用する利点

DXFファイルをインポートする際は、EXPLODEコマンドの使用を推奨します。
以下の理由から、編集や処理がスムーズになります:

  • 複雑なオブジェクトを編集 : ブロック、ポリライン、ハッチングなどを分解することで、個別の要素として操作できます。

  • ジオメトリの簡略化 : スプラインやハッチングなどの複雑な形状を、線分や円弧、点などの基本図形に変換します。

  • スケーリングの問題を解決 : 不均一なスケーリングがかかったブロックを分解することで、形状の誤認識や変形を防げます。

EXPLODEを使用する場面

EXPLODEは、次の場面に使用します。

  • 合成オブジェクトの要素ごとに編集を加えたい時

  • 複雑な形状をシンプルな線や円に変更したい時

  • スケールや属性の不具合を直したい時

EXPLODEの使い方

  1. DXFファイルをインポートする :

    1. AutoCADから、[ファイル]>[インポート]を使用してDXFファイルを読み込みます。

  2. 複合オブジェクトを特定 :

    1. 分解するブロック、ポリライン、またはハッチングを特定します。

  3. EXPLODEをアクティブにする :

    1. EXPLODEと入力するか、ツールバーから選択します。

  4. 分解するオブジェクトを選択 :

    1. 分解したい図形を選びます。

  5. EXPLODEの確認 :

    1. Enterを押すと、図形が線や円弧などの基本パーツに分解されます。

  6. ファイルの保存 :

    1. 変更したDXFファイルを保存します。

EXPLODEの適用結果

  • ブロック : 個々の要素に分割されます。ネストされたブロックは個別に分解する必要があります。

  • ポリライン : 線分と円弧のセグメントに変換されます。

  • ハッチング : 線分、円弧、または領域に分割されます。

  • 3Dソリッド : 個々の面または領域に分解します。

  • ディメンション : テキストと行に変換され、結合性が失われます。

注意事項

  • 属性の損失 : ブロックを分解すると、属性値が削除され、定義のみが残ります。

  • 外部参照(xrefs) : 分解して参照として残すことはできません。

  • 不均一にスケーリングされたブロック : 予期しない結果が生成され、匿名ブロックにグループ化されることがあります。

  • Prevu3D の制限 : 複雑な DXF ファイルでは結果が異なる可能性があるため、Prevu3D が分解オブジェクトをどのように処理するかに注意してください。